研究活動

連携教育・研究

現在は、科学研究費特別推進研究「統合観測システムで解き明かす乱流プラズマの構造形成原理と機能発現機構」を主たる研究課題として活動を行なっています。同科研費が主たる財源として運営されています。多くの国内、国外との連携のフレームワークを通して連携教育研究を行なっています。

非平衡極限プラズマ全国共同連携ネットワーク研究計画

非平衡極限プラズマ全国共同連携ネットワーク研究計画とは、これまで独立して発展してきたプラズマ諸分野(プラズマ乱流(九大)、高エネルギー密度プラズマ(阪大)、ナノ・バイオプラズマ(東北大)等)を体系化し、非平衡極限プラズマの学理を確立することを目指した全国的研究計画です。 個々の分野で培ってきた知見・技術の融合により体系的学理を確立し、それを通じて、核融合など新エネルギー源の開発、カーボンナノチューブやスーパーダイアモンドなど新機能性物質創成、プラズマ医療応用等、幅広い科学技術に普遍的学術基盤を提供することをめざしています。 本ネットワーク計画は、日本学術会議「学術の大型研究に関するマスタープラン」(2010(2011)年、2014年、2017年)に取り入れられ、文部科学省学術研究の大型プロジェクトに関する作業部会の「ロードマップ」の策定(2010年10月)では優先度が認められる18計画(2012年10月の改訂では17計画)、2014年度では重点10課題にも選定されています。一段の研究推進と成果の期待が高まっています。

LIA336

フランスとの共同で「磁場核融合研究に関する国際連携研究所」が2008年10月より設立され、九州大学、大阪大学、核融合科学研究所(NIFS)、CNRS(フランス国立科学研究センター)、アクス=マルセイユ第一・プロヴァンス大学、の5極によって連携研究が進められました。 2011年10月21日満了予定でしたが、2011年10月22日より2015年10月21日まで延長されました。 ディレクターは本センターの初代センター長、九州大学の伊藤早苗教授とプロヴァンス大学のベンカダ教授でした。 ITERへの応用を視野にいれ、プラズマの輸送現象の電磁効果に焦点を絞った研究を行い、核融合に関する世界的若手育成にも寄与しました。 交流講義、国際ワークショップの開催、ITER Summer Schoolの開催の他、九大生2名のツイン博士号修得者(九大とプロヴァンス大学)の輩出などの実績があります。 現在は再開にむけて手続きを進めています。

エラスムス・ムンドゥス

エラスムス・ムンドゥスの核融合関連の博士課程(FUSION-DC)での日本唯一の連携パートナーとして九州大学が選ばれており、その中心となって教育にあたっています。

九大伊藤プロジェクト賞

ヨーロッパ物理学会プラズマ分科会(European Physical Society Conference on Plasma Physics)において、英国のIOP出版と共同で優秀な学生を早期に発掘すべく毎年伊藤賞の授与を行なっています。 平成29年度で第13回目の受賞者を輩出しています。
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